相思相愛な2人に30の質問-ボカロ:あなざーがくカイ編-
配布元:浪漫硝子(みかづき礼樹さま)
1.相手のお名前・容姿・性格を教えて下さい。
がくぽ:芸能特化型ロイド/VOCALOIDシリーズKAITO、そのままカイトだ。容姿は他のKAITOシリーズと相違ない。しかし、マスターの躾のせいで、とんでもなく浮世離れした雰囲気のために、出会った者にもれなく、天女やらお姫様やらの称号を貰う。性格は、細かいことを気にしない、鈍い、マイペースだ。
カイト:旦那様?
がくぽ:なんだ?
カイト:もしかして、俺のことが嫌いですか?
がくぽ:…好きだが。
カイト:それはよかったです。ああ、がくぽのことですね?芸能特化型ロイド/VOCALOIDシリーズ神威、もしくは神威がくぽ。がくぽと呼んでいます。容姿は…よくわかりませんが、他の神威シリーズと相違ないのでは?性格ですか?他の神威シリーズを参照なさって問題ないかと。
がくぽ:カイト?
カイト:はい。
がくぽ:そなた、もしかして俺のことが嫌いか?
カイト:愛していますよ。
2.相思相愛歴、何年?
カイト:半年です。
がくぽ:…否、それはマスターに強制的に結婚させられてからの月日だろう?
カイト:なにか違いますか?
がくぽ:俺はずいぶん、片恋を味わった気がするが…。
カイト:そうですか?だって、がくぽは最初から俺のことが好きだったでしょう。
がくぽ:…だから、俺はな、俺は、な…
3.恋人同士なんですか?
カイト:夫婦です。がくぽは旦那様ですから。
がくぽ:そうだな。カイトは妻だ。マスターによる政略結婚だが。まあ、あれのやることは大抵ろくでもないが、これだけは褒めてやってもよい。
カイト:あなたってほんとうに、マスターに信がありませんよね。
がくぽ:徳のないあれが悪い。
4.お子さんのご予定なんかは…。
カイト:欲しいですか?
がくぽ:…その前に、ロイドだ。しかも男同士だ。人間でも生めんぞ。
カイト:では、ないということで。
5.相思相愛になる前にライバルはいましたか?
カイト:いません。
がくぽ:ライバル以上に、カイト自身が手強かったぞ。
カイト:俺がなにをしましたか?
がくぽ:まあ、主にそういうところだ。
6.現在、どちらかに片想いしている人はいますか?
カイト:知りません。
がくぽ:カイトは『深窓の令嬢』ゆえ、外に出たり、ひとと交わることが滅多にない。ゆえに、想われるのは難しかろうな。ああ、奏のところの鏡音リンは、カイトの大ファンだ。それくらいだな。
7.結局のところ、モテるんですか?
カイト:知りません。
がくぽ:一部、フリークがいると聞いた。
カイト:誰にです?
がくぽ:奏だ。そなたほどではないが、俺の交流関係も狭いぞ。主にマスターのせいで。情報源は大抵、奏だ。
カイト:外に行きたいなら行けばいいんですよ。
がくぽ:そなたの傍にいる。
カイト:別に寂しくなんてありませんよ。あなたは絶対、帰ってくるんですから。
がくぽ:…そなた、無駄に自信満々よな。いいのだ。俺が傍にいたいだけゆえ。外に行くより、其方を選んだ。それだけだ。
8.相手に抱いている想いを言葉にしてみて下さい。
カイト:そういう抽象的な質問は苦手です。答えられません。
がくぽ:難しく考えるな。別に、愛してるとか、そんなことで良いのだ。
カイト:器用ですね。
がくぽ:うん?
カイト:言葉にしましたよ。
がくぽ:…今のが?
カイト:はい。いつも思うんですけど、あなたってほんとうに器用だなと。
がくぽ:…まあ、そなたゆえな…期待などしてはおらぬが…。
9.相手に抱いている想いを態度で表してみて下さい。
カイト:そういう抽象的な質問は苦手です。実行できません。
がくぽ:あーあー、わかったわかった。カイト、少しばかり顔を寄せろ。
カイト:はい。
がくぽ:(ちゅ)こういうので良いのだ。難しく考えるな。
カイト:…つまり――。寝室に行きますか?ここでしますか?
がくぽ:どうして一足飛びにその選択肢になるのだ!
10.「相手の為にこんな事をしたことがある…!」という事柄はありますか?
カイト:基本的に俺は、うたう以外にできることがありませんが、
がくぽ:そうは言うが、俺とてそなたに、特にこれといって格段のことをしてやったことはないぞ。日常の世話を見るくらいだ。
カイト:ベッドの中で、
がくぽ:その話は今度にしよう。もしかしてそなた、怒っているか?
カイト:いいえ?旦那様は博識だと思っているだけです。あんなにいろんなやり方があるなんて、いつも驚きます。
がくぽ:…そなたがなんでも言うなりになるゆえ、調子に乗ってしまうのだ。嫌なら嫌と言え。
カイト:やってみないとわかりませんから。やってみていやだったことは、次から断ります。
がくぽ:そうだな。そなたはそういう性格よな。
11.では相手の為にどんな事まで出来ますか?命をかける覚悟はありますか?
がくぽ:俺がやりたくても、マスターが止めたら其方が優先される。それがロイドだ。ただ、覚悟の話なら、命をかけるくらいのことは思い決めている。
カイト:俺は気が済むまでうたってくれと言われたらうたいますが、命が果てるまでと言われたら応えられません。命をかけるよりほかに、やれることがあるはずですから。
12.相手を怒らせた事はありますか?
カイト:知りません。
がくぽ:…そなたはそういうやつよ。
カイト:怒ったことがありますか?
がくぽ:少々腹が立つくらいのことはある。そなたとてあろう?
カイト:わかりません。
がくぽ:…そうだな。そなた、怒っているときでも笑っているものな…。
カイト:怒っていたら笑わないのでは?
がくぽ:否。そなたは怒っても笑っている。怒れば怒るほど冴える、恐怖の笑顔の持ち主だ。
13.相手を泣かせた事はありますか?
がくぽ:ある。…が、そもそも俺はマスターに、初期命令として、『カイトを虐めて泣かせるな』と刷りこまれている。ゆえに、下手に泣かせると違反規定により、回路が灼ける。
カイト:痛そうな話ですね。
がくぽ:痛いぞ。それゆえでもないが、俺は出来るだけカイトを泣かさぬように、気を付けている。
カイト:…ベッドの中では俺、頻繁に泣かされていますが………
がくぽ:あれは気持ちよくて啼いているのであって、虐めて泣いているわけではない。
14.2週間ぶりに相手に逢う事が出来ました…!最初に何をしますか?
カイト:二週間ですか?忘れてしまうかもしれません。
がくぽ:そなたのそれは冗句の類と考えていいのか。それとも本気か。
カイト:二週間も離れていたら、辛くて耐えられないでしょう。記憶を抹消してしまったほうがましです。
がくぽ:…そなた、意外と短絡的よな。二週間すれば会えるのだぞ?
カイト:なら、二週間経ったら記憶を戻せばいいでしょう。
がくぽ:そなたはそういうやつよな…。
15.という事で、今まで最高でどのくらい逢えない期間がありましたか?
がくぽ:俺が起動してからこちら、旅行に出かけるでもなし――。せいぜい、散歩に出かけた一時間ほどか。
カイト:一時間十二分〇七秒です。
がくぽ:細かいな。そなた、そんなに細かく記録を取る性質だったか?
カイト:がくぽが、ちょっと、と言って出掛けたのに、『ちょっと』しても戻ってこないので、数えていました。疲れました。
がくぽ:…済まなかった。
16.その時の心境は…。
がくぽ:カイトとの仲に煮詰まって出かけたゆえな。結局、なにも解決せぬわ、鍵を持たぬで家に入れぬわで、悶々としたばかりだった。
カイト:不安でした。
がくぽ:ん?
カイト:不安でした。
がくぽ:……済まなかった。
17.相手の手料理で1番美味しいと思うものは?
カイト:俺は料理ができません。
がくぽ:冷蔵庫の開け閉めすら出来ぬものな。
カイト:はい。対してがくぽはなんでも作れます。特に茄子料理が得意です。
がくぽ:なんでもは作れぬぞ。結局、家事はいっさい奏が請け負うゆえ、俺は腕を磨く必要がないからな。ちなみに訊くが、なにが美味かった?
カイト:茄子の揚げ浸しです。お出汁の利いたつゆが茄子に染みて、茄子もとろとろにとろけて、甘くて。
がくぽ:そうか。では、調子に乗ってまた作ろう。
カイト:はい。楽しみにしています、旦那様。
18.相手はいつもどんな香りがしますか?
カイト:マスターの好みで、俺とがくぽは同じ香を使っています。でもどうしてか、同じにおいに感じないんです。
がくぽ:そうだな。どうしてかそなたのほうが、甘い感じがするな。
カイト:俺もそう思います。あなたのほうが甘い感じがします。
がくぽ:俺が甘いのか?
カイト:はい。胸に埋まりたくなります。
がくぽ:まあ、それなら良い。
19.どっちの方が手が大きい?
カイト:がくぽですね。体格が違いますから。
がくぽ:役割が違うゆえな。
20.相手の手は温かい?冷たい?
カイト:冷たいです。ロイドですから。
がくぽ:そのはずだが、そなたはほんのりあたたかいと思う。
カイト:あたたかいですか?排熱に問題はありませんが…。
がくぽ:気のせいだろうがな。それこそ、そなたとてロイドなのだし。
21.では、足はどっちが大きい?
カイト:がくぽでしょう。身長差からしても。
がくぽ:ロイドの歩行安定に必要な大きさというものがあるゆえな。ここはあまりカスタム出来ぬのだろう。
22.ではでは、髪質は?
カイト:『髪質は?』?なんですか?
がくぽ:猫っ毛だとか、そういうことだろう。どちらにしろ、ロイドは似たり寄ったりの髪質だ。長さによって、指通りに差が出るくらいだ。
カイト:俺、あなたの髪に触るの好きです。
がくぽ:…応?
カイト:冷たくて気持ちいいです。
がくぽ:ああ。
23.相手は今日の朝、何を食べたか知っていますか?
カイト:知っています。クロワッサンとチーズオムレツ、ニンジンのグラッセと、スライストマトとバジルのサラダ、それにきのことベーコンのスープ、ヨーグルトでした。俺も同じものです。
がくぽ:共に暮らしているゆえな。一日三度、毎食同じものを共に摂っている。
24.相手の寝相は良いですか?
カイト:知りません。
がくぽ:我らはロイドゆえ、人間とは睡眠の有り様が違う。厳密には寝相は存在せん。しかし、まあ、気楽に考えて言うなら、とても良い、だろうな。
25.では、寝起きは?
カイト:寝起きですか?つまり、起動ということでしょうか。俺は低スペックなので、起動が鈍いです。頭がはっきり動くまでに時間がかかります。
がくぽ:俺はスペックがあるゆえ、起動が速い。ゆえに、寝起きに直すなら、とても良いとなる。
26.「こんなところが可愛いv」というところを教えて下さい。
カイト:かわいいですか?あまり思いません。がくぽはなにか?
がくぽ:アイスが食べたいのに、アイスの蓋が開けられぬところ。焦らし過ぎると怖くなるが、一寸手を出さぬでいると、大層かわいい。
カイト:…いじわるですね。
がくぽ:まあ、それくらいのことは許されるだろう。
27.「こんなところがカッコイイv」というところを教えて下さい。
カイト:なんでも器用にそつなくこなすところです。出来ないことがないんですよ。
がくぽ:否、一応限界はあるのだが…。そなたが出来なさ過ぎなだけで。
カイト:そうですか?確かに俺は出来ないことが多いですけど、あなたはいろいろ出来て、ほんとうにすごいです。
がくぽ:…そうやって、衒いなくひとを褒められるところは、そなたのもっとも恰好良いところのひとつだろうな。
28.「この人(相手)が恋人になってくれなきゃ死ぬ!」と騒いでいる人がいます。一言何か言ってやって下さい。
カイト:がくぽに相談して、いいと言ったらどうぞ。
がくぽ:…そなたなあ…!
カイト:いいと言うんですか?俺の旦那様なのに?
がくぽ:ああ、そういう…。そなたな、時折物凄くわかりにくくなるぞ。
カイト:そんなことはありません。がくぽは絶対に、俺以外のひとを選んだりしないんですから。
がくぽ:…この程度で死にたくなるような性根の輩に、俺の妻を御しきるのは無理だ。…とでも言っておこうか……………。
29.相手に普段では言えない言葉をこの場でどうぞ!
カイト:普段では言えないことですか?それはこういった場では、もっと言ってはいけないと思いますが。
がくぽ:カイト、なにも罵詈雑言の類とは限らぬ。普段なかなか口に出せぬ感謝の言葉や、愛情表現など、そういったことを訊いているのだと思うぞ?
カイト:存在しないものは言えないので、この質問には答えられません。
がくぽ:は?
カイト:感謝したらその場で言うようにと躾けられました。好きだと言うのも、もう抵抗はありませんから、普段使いになりますし。そうすると、この場で特別言うことはありません。
がくぽ:…そう言われてしまうと、俺も特別、言うことはないな…。
30.お疲れ様でした!…の意味を込めて、相手にちゅうして下さいv
カイト:労わりのキスということですか?そうすると、どこにどうするのが正しいんでしょうか。
がくぽ:否、そう難しく考えなくて良い。単に、最後にサービスショットを寄越せということだろうから。
カイト:ああ、では、寝室まで行かずにここで。
がくぽ:どうしてそなたはそこまで一足飛びに飛ぶのだ?!