川渡考察杉崎家

前提

マスター:へきるがくぽカイトアイスの4人が、川を渡ろうとしています。

  1. 条件1)ボートは2人乗りです(*註:必ず1名は漕ぎ手が乗らなければ、川は渡れません)
  2. 条件2)ボートを漕げるのはマスター:へきるだけです。
  3. 条件3)がくぽマスター:へきるがいないと、カイトを「食べて」しまいます。
  4. 条件4)カイトマスター:へきるがいないと、アイスを食べてしまいます。

→以上を踏まえて、全員で無事に川を渡りきってください。

開始

へきる:不可能だよ

がくぽ:いきなり放り出したなマスター、それでもオタクか、主。川渡りゲームなど、ゲームの初手の初手ぢゃろうに、まさか攻りゃk……

へきる:違うっつーの条件が不可能だって言ってんのだってさがっくん、がっくんが「マスター:俺」がいるからって、カイトを「食う」の、遠慮する?!控える?!止める?!カイトだったら、俺が食うなって言えば、アイス食うのまだ、ガマンするけどさなあ、カイト!

カイト:?!え、ぁ、あの、ぁ、俺?!ですか?!

がくぽ:おや。飛び火………ん?

へきる:だからさ、カイトカイトは、「マスター」の俺が、「アイス食べるの、ちょっとガマンな!」って言ったら、ガマンするよな?!デキるよな?!カイトはデキる子だよな!

カイト:ぇ、え、ぇ………あ、あいs………ます………ぅっ、ぁ、はいっががが、ガマンしますぅうっっ!!

がくぽ:………ふん?

へきる:ほらな?!でもがっくんは、違うだろ俺がいくら、ここでは止めてちょっとだけだからガマンしてマスターのお願い聞いてとまで言っても、「食い」たくなったら、カイトのこと食っちゃうだろ俺、ぜんっっぜん、抑止力になんねえもんそもそもゲームが成立しないんだって!!

がくぽ:ふん。我を見くびってもらっては困るの、マスター。我とて、それがゲームのルールとなれば、守らぬこともない。

へきる:ほら見たことか。

がくぽ:………マスター日本語が通じておらぬぞ。この会話が成り立たぬ、オタクの変態曲解脳が。

へきる:通じてるっての。「守らないこともない」だろ。「守る」って、言い切ってないじゃんか、がっくん。こういう場合がっくんは、「状況によっては守ると言っただけで、必ず最後まで守るとは言っておらん」とかなんとか言って、好きなようにカイトを。

がくぽ:ふむ。リアルに生きることを全力拒否する二次痛のくせに、見抜いたか。

へきる:いや、がっくんがっくん………ちょっと。さっきから、俺への罵倒が。「マスター」俺への、こう、評価っていうかアレが。

がくぽ:いつものことぢゃろうが。今さらぢゃ。細かいことを気にするな。このうえさらに主が若ハゲようものなら、さすがの我とて「マスター」を儚んで、それなりの手段を取る。

へきる:言い切った手段を取らざるを得ないとか、手段を取りたくなるとか、希望的観測じゃなく、取るって言い切った!!

がくぽ:当たり前ぢゃろう。末期のサラブレッド変態オタクなうえ……

カイト:ぷきゅぅううううう!!

がくぽ:ん?

へきる:なななな、なんだ?!なんだカイト?!なんの発作を起こした?!ちょっとなにしたんだよ、がっく……

カイト:ますたぁあああアイスあいす、まらたべちゃ、だめれすかぁあああ?!ちょっとガマン、いつまでガマンれすかぁあああ?!

へきる:アイス……ガマンって、カイト、

がくぽ:おお、かわゆそうに、カイト。あまり待たされて、アイスが半分溶けてしもうたの!

カイト:ぷきゅぅうう………っ

へきる:?!って、えええ?!かかか、カイト?!なんか静かだと思ったら、アイス待機中だったの?!つか、アイス食べようとしてたの?!この状況で?!

がくぽ:斯様な食材の食うのを待たせて、挙句忘れてその反応まったくもって、鬼畜マスターとは主のことぢゃ!!

へきる:ぅわぁあああ納得いかねえがっくんにキチク呼ばわりされるとか、納得いかねえ人生マックス!!でも反論できない!!まさかカイトにアイス待機させるとか、まったく反論できない!!

カイト:まひゅらぁあ………っ、ぐっすん!

へきる:ぁあああごめん、ごめんな、カイト食べてガマンしなくていいいいから、食べてアイスアイスは飲み物ですって勢いで、食べて食べてカイト!!

カイト:んにゃぁあああっ、あいすあいすあいすあいすーっ!!ごっくんごっくんごっくん!

がくぽ:………飲み物という勢いというか、アイスがここまで溶けたら、飲み物そのものぢゃな………

へきる:ぁああああっ、ほんとごめんごめんごめんごめん、カイトほらおかわりちゃんとかっちんこっちんアイス!

カイト:はぐはぐはぐはぐまぐまぐまぐまぐ!

へきる:さらに食べて食べて食べてぇえっほんとごめんごめんなさいカイト今月の俺のおこづかい、全額アイスに注ぎこんでやるからぁあああ!!

カイト:ぁむぁむぁむぁむごくごくごくごくvvv

がくぽ:……………まあ、我がカイトを「食わず」に済ませられるかどうかというのも、ネックぢゃろうが………。マスターが、アイスを前にぷるぷる耐えるカイトに、耐えられるかどうかというのも、実にネックとなる気がするのぢゃがな……………