軍部覚書シリーズ:「更新の心得

第7回「こうしん」シリーズ。軍部覚書より、「更新の心得」部分を抜粋。

軍部覚書に依る「更新の心得
一、軍とは常に刷新され、新風吹きこむ開けた場所である。
軍と旧態依然とは、決して相容れない。
一、一度の更新に於いては、すべてのことが新しくならなければならない。
ゲートルのボタンひとつ取っても、例外はない。
一、軍の行う更新こそ、真の更新であり、それは常に民衆にとって歓迎すべきものである。
たとえ一時的に血が流れようとも、軍の更新以上の更新はない。
一、軍の行う更新が、民衆にとって常に痛みを伴うものだというのは誤解である。
民衆が逆らうことさえしなければ、軍の行う更新には痛みなど伴わない。
一、新しくすべきところは新しくする。だが、古いままのほうがいいこともある。