ジャック・オー・ランターンにお願い
腰に手を当てて胸を張り、カイトはリビングの真ん中にすっくと立つ。
その偉そうな格好のまま、がくぽへ向かい、高らかに叫んだ。
「おかしちょーだい、がくぽ!!じゃないと、イタズラするぞ!!」
「………」
要求されたがくぽはカイトから目を逸らし、リビングの中を見回した。
ゲイジュツがバクハツしている。
バクハツしているので、もはや惨状と言い換えてもいい状態だ。
ほんの少し、目を離しただけだというのに――
肩を落として、がくぽは再びカイトを見た。
堂々と胸を張っている。瞳は強気な光を宿して炯々と光り、臆することもない。
自分の主張に、一辺の疑いもないのだろうとわかる。
しかし。
「……………それは、おいたを終えた後に言う台詞ではないな、カイト…………………」