くり返し、くり返し。
スキ×スキ×キス
「ふ………ぁ………んん………」
「カイト……」
「んぷ………」
がくぽの腰に跨ったカイトは、蕩けた顔でキスをくり返した。とろりと伝う唾液に、がくぽは咽喉を鳴らす。
養護教諭との賭けに勝った褒美で、具合が悪いわけでもないのに、保健室のベッドで居眠りを決め込んでいたがくぽだ。
ふと起きるとカイトが傍らに立っていて、頬を撫でられた。
――困った子。
詰りながら、キスが降って来た。
一瞬、保健室の主である養護教諭の存在が気になったがくぽだが、そもそも他人がいるのに仕掛けてくるカイトでもない。
触れるだけで離れることなく、てろりとくちびるを這う舌に、がくぽもまた舌を伸ばして応えた。
脇に立つ体を招き寄せて、気がつけばカイトはがくぽの腰に跨る形。
跨った状態で身を倒し、蕩けきった顔でキスをくり返す。
「は………がく…………あふ…………」
漏れる声は甘く、絡め続けた舌は痺れて言葉が覚束ない。
妙に幼く呼ばれる名前が、激しく下半身を疼かせる。
止まらない衝動と抑えの利かない欲望に、がくぽはカイトの背を撫で下ろした。
「ぁ………っぅ、………め………っ」
舌足らずに制止されて、がくぽの咽喉が鳴る。
これ以上しゃべらせたら、絶対に我慢出来ない。
確信があって、がくぽはカイトの後頭部を押さえ、くちびるを塞いだ。
「ぁ………ふぁ…………んく………っ」
とろとろと伝い落ちてくる唾液を、がくぽは吸い取るように飲みこむ。それでも受け止めきれずにこぼれる分は、カイトが舌を這わせて舐め取った。
ややしてわずかに離れると、カイトは艶っぽく腫れたくちびるをちろりと舐めた。
がくぽの腰に跨った体勢のまま、擦りつけるように下半身を揺らす。
「カイト」
「め」
がくぽが堪えきれずに体勢を変えて押し倒そうとすると、カイトはその胸を押してベッドに戻し、べろりと舌を出した。
不満げな表情を晒すがくぽに、とろりと蕩けた笑みを返す。
「せんせーいるんだから、これ以上はだめ」
「………っ」
舌足らずに吐き出された衝撃の事実に固まるがくぽに、カイトは再び屈みこんで来た。