でり菓子後日譚-あるいはそういうことじゃあないお話
小さな夜をゆくための奇貨寓話集
マスク[×]の「そういうことじゃあないお話」
奇貨兄さん「<(○[×]○)>」
奇貨マスター「ええっと……」
奇貨兄さん「<(○[×]○)>?」
奇貨殿「ふむ、カイト。マスターのこの反応を見るだに、やはり色ではない。黒だな。いただろう、そういうなにか、うさぎチックなキャラクタ様のものが」
奇貨兄さん「<(○[×]○)>?」
奇貨マスター「ああうん、ふたりとも………マスターが言いたいのは、そういうことじゃあ、ないかなあ……」
でり菓子の「そういうことじゃあないお話」
奇貨兄さん「(はぐはぐはぐはぐまぐまぐまぐまぐまぐ)」
奇貨殿「マスター、今日のおやつのアイスはどこで買ったものだ?あまり見かけない形状だが」
奇貨マスター「ああ、うん。ちょうどそこで、デリーとの交流祭をやっていて……なんでも、デリーでよく食べられているアイスで、くるふぃーっていうらしいんだけど」
奇貨殿「…デリー?」
奇貨マスター「ほら、この間、カイトがやたら気にしていたから。『デリーのお菓子はおいしいのか』って」
奇貨殿「………」
奇貨兄さん「(あぐあぐあぐあぐあぐあぐむぐむぐむぐむぐ)」
奇貨マスター「おいしいみたい」
奇貨殿「…………………」
奇貨マスター「ねえ、良かったね、カイト。疑問も解けたし、おいしいし、アイスだし。でり菓子、また買って来ようねえ」
奇貨兄さん「(もぐもぐこくこくはむはむはむはむこくこくこくこく)」
奇貨殿「ああ、うむ………そういうことじゃあ、ないんだがなあ、マスター………まぢボケに勝るものはない、なあ………」